第一、智史と花恋がふたりきりになって、どんな会話をするのかと思うと想像できねえし。
実際、俺らも花恋達も、自分とちょっとタイプの違う友達とつるんでいるわけだし。
違う性格だからこそうまくいくんだよな!
「それはそうとさ!花火大会!」
侑汰が雑誌をバンッと叩いて話を本題に戻す。
「俺さ、ここでバシッと決めたいんだよ!」
「「決めたい?」」
俺と智史の声がハモる。
「えっ、お前ついに……!でもさ、花火大会ってアレだろ。女って浴衣とか着てくるんじゃねえの?そしたらあとが色々面倒だろ。着付けとか自分でできるとも限らないし」
侑汰もやるなあ。
俺には……初めてでそれはムリだなあ……。