……へー……。
やっぱそう来るか。
てか、自分の女を他の男にくっつけてもいいのかよ。
……まあ、紙の上だけだしな。
「で、ミーハーでお茶目な杏奈ちゃんには、元気いっぱいのオレ」
「おーーー」
おーじゃねえよ、おーじゃ。
智史、感心してる場合かよ。
自分の女が別の男にくっつけられてんだぜ?
……心が広いな。
「でも、性格が似たり寄ったりしてないからうまくいくってこともあるだろ?」
「智史、いいこと言うな!」
俺は、身長が178センチとほぼ同じの智史の肩を抱いた。
確かに、似たような性格だからって、収まりがいいわけじゃないだろう。