「ふっ……」


「笑ったな!」



思わず笑いが漏れてしまった俺に、侑汰が噛みつく。



「そうじゃねーって」



侑汰はハッキリ言って絵心があってうまい。


ちょっとユーモアも交えた漫画のような二頭身の人物絵。


俺が笑ったのは、花恋の母親が書いたっつー俺の似顔絵を思い出したからだ。


あれはないだろうよ。


あれを元に、俺の所へきた花恋も花恋だけどな……。



「女子チームも性格が結構バラバラだけど、俺らもそうじゃん?」



そう言ってスルスルと動くシャーペンの先。


あっという間に6人の絵が完成し、それぞれカップルごとに赤いペンで矢印が引かれた。



「でもさ、性格的にしっくりくるのはこういう感じじゃね?」



そこに青いペンで、新たな矢印が書き込まれる。