1時間目が終わった休み時間。



「青山くん、謹慎らしいよ!」


「えーーー。でも仕方ないかー、殴っちゃったんだもんねー」



そんな会話が廊下から聞こえてきて。



「それって、ほんとっ……!?」



あたしは思わず廊下に飛び出て、女の子に詰め寄った。


その子は、少しびっくりしたような顔をしたあと。



「う、うんっ……。今日から3日間の謹慎だって。先生が朝のHRで言ってた」



その子はどうやら1組の子らしく、その話は嘘じゃないみたい。



「そ、そう……」



あたしが勢いを失くしてそう言うと、その子は少し首を傾げながら行ってしまった。


……じゃあ、今日は青山くん、学校に来てないんだ……。


謹慎……。


それは、今後の進路にも関わってくるかもしれない一大事。


そんな汚点を残しちゃって、青山くん……どうするの……。