青山くんはこっぴどく怒られたらしい。
でも、一緒にいたあたしのことまでは分からなかったみたいで、青山くんも最後まで名前を言わずに粘り通してくれた。
おかげで、呼び出されることもなく、事なきを得たんだ。
自分は怒られながらも、あたしのことは黙ってくれていたのに。
あたしを守ってくれたのに。
……あたしに来たメッセージを勝手に消す、なんてことをした……。
思い出すたび、きゅーっと胸が苦しくなる。
だからって、やっぱりキライにはなれなくて。
今日の英語……あたしが教えたことは役に立ったかな……。
平均点、届くかな……。
悲しいくらい、あたしの頭のなかは青山くんだらけ……。