「はぁぁっ……」
脱力して、その場にしゃがみこむ。
雑草が足元をくすぐる中、膝を抱えて丸くなるあたしの頭を支配するのは、やっぱり青山くん。
青山くんと過ごして感じた高揚する胸のときめき、どきどき。
そんなのを知っちゃって……。
あたしこのまま、笹本くんの告白に"はい"って答えられる……?
青山くんを思い出すと、疼くこの胸は……。
笹本くんとは……。
目が合うと、うれしくて。
メッセージの交換をして喜んで。
でも、青山くんとは……本音をぶつけ合って、笑い合って……。
笹本くんとはちがう時間の過ごし方をした。
アプリを通じてなんかじゃなくて。
たくさんたくさん……言葉を交わして触れ合った……。