「……っ!」



あれ、あたしを待ってたっていうの……!?



「ほら」



笹本くんが、自分のスマホを見せてくれた。



[今度、一緒に帰らない……?]



あたしが送ったメッセージの下には。



[オッケー!じゃあ明日の帰りなんてどう?]

[放課後、校門前の水道付近で待ってる!]

[花恋ちゃんと一緒に帰れるの楽しみにしてるから!]



はじめて見るメッセージが……。



送られた時間は、あたしが送った5分後。


昼休みの間に返信してくれたことになっているけど。



「うそ……」



あたし、こんなの見てないよ。


あたしのスマホには、あたしのメッセージが一番最後になっていた。


…………。


一瞬、背中が氷つく。


もし、ほんとに笹本くんが返事をくれていたら……。