「は、はい……」


「俺、べつに……気にしてないから……良かったら……今まで通り話したりメッセージのやり取りしてくれないかな」


「……えっ」



気にしてないって……?


言われた意味が分からず、背の高い笹本くんを見上げる。


それは、こっちのセリフじゃ……。



「なんか理由があるんだよね?初めは、からかわれたのかと思ったけど、やっぱり花恋ちゃんはそんなことする人じゃないと思ったから」


「……?」



言ってる意味が分からない。


からかわれたって、なんのこと……?



「返事はなかったけど、既読ついたから見てくれたかと思って、俺、待ってたんだけど……」


「……なんの……話……?」


「メッセージくれたでしょ?一緒に帰ろうって」


「……あ、うん。でも……返事が……なかったから……」