「色白だから。夏でも焼けねーのかなって」


「う、うん、しない……かな。でも、赤くなるから痛いんだ」


「へー、それも大変そうだな。俺は黒くなってむけて終わり」


「わっ、むけるのって痛そう」


「皮むけんのは痛くねーよ」



青山くんが笑う。



こんな他愛もない会話ができてるなんて、不思議。


男の子と話すなんて苦手中の苦手だったのに、むしろ青山くんと話していると、心が落ち着く……そして、楽しいと思っている自分がいる。


青山くんみたいな人に、あたしなんかは相手にしてもらえないと思ってたのに。


あたしは、"友達の彼女の友達"から、青山くん自身の友達へ昇格出来たのかな……。


それを素直にうれしい……なんて思ったり……。