青山くんは、この短時間でかなり理解してくれた。
確認問題をやって貰ったら、ほとんどできていたし。
もともと頭がいいんだと思う。
「あー、疲れたーーー!」
青山くんが伸びをする。
肉体労働をしてそのあと勉強をしたんじゃ、そりゃ疲れるよね。
「お疲れ様。わっ、もうすぐ6時半!帰らないと」
壁に掛けられた時計を見て驚く。
あわてて机の上に散らばったペンを片付けていると、
「いちいち真面目だな。別に少しくらい過ぎたってどーってことないだろ」
ははっと笑って、あくびをした。
「だ、だって……」
青山くんは、あたしを"いちいち真面目"とか言いすぎる。
真面目って悪いこと?
バカにされてる感が否めなくて、なんか釈然としない。