「うんっ……告白したら、オッケーしてもらえて」
杏ちゃんは、幸せオーラ全開で、頬を染めながら智史くんを見上げる。
まさに、恋する女の子って顔。
「だったらすぐに教えて欲しかったなぁ」
「具合が悪い花恋に、あたしだけ浮かれた様なメッセージ送れないでしょ」
「こんなうれしい報告なら、逆に風邪なんか吹っ飛んじゃったかもしれないのに」
「花恋には直接言いたかったの!」
それにしてもさすがだなぁ。
好きになってからの行動力の速さと、そこまでに自分の魅力をアピールしきった杏ちゃんには尊敬しかない。
メッセージひとつ送るのに、うじうじしてたあたしとは大違い。
「びーっくりだよね。杏奈と付き合ったら苦労するよ~って智史くんには散々言ったんだけど~」
「ちょっとぉぉーー友梨ちゃぁん!?」