目を開けると、自分の部屋のベッドの上にいた。


制服だったはずなのに、パジャマに着替えられていて、おでこにはヒエピタが貼られている。


わぁ……。

意識がなくて目覚めたらベッドの上……を、一日に2回も体験するなんて。


あれ。あたし、どうやってここまで帰って来たんだろう……。


ああ、ダメ。

体が、すごく熱い。そして、ものすごく寒い。


熱に浮かされたあたしは、再び意識を手放した。







次に目を開けると、夜の8時を回っていた。


夕方よりもだいぶ体が軽くなり、リビングへ降りて行く。



「花恋っ、大丈夫!?さっきも見に行ったんだけど、よく眠ってたから」



キッチンで洗い物をしていたお母さんが、手を止めて駆け寄ってくる。