「てことでじゃあ、これは青山くんにお願いした方がいいかなっ!」



三浦は、手に持っていたカバンと制服を押し付けてきた。



「……!?」


「だなー、風邪移した責任とって、しっかり花恋ちゃんを家まで送り届けてやれ!」


「はあ?」



これ、藤井のなのか?


じゃあって、どうしてそうなるんだよ。


けれど、場の空気が俺を責めて。



「花恋によろしく~」



友達が役割を放棄したからには、俺が送って行くしかなくなった。


本当にひとりで返して、また倒れでもしたらすべて俺の責任になるのだから……。