「で?それからそれから?」
なにを期待しているのか、三浦は目をクリクリ動かす。
「……っ」
「買い物行って、それから?」
それだけじゃないってことを見透かしているコイツは、さすがだな。
「……礼ってことで、カフェに入った」
「きゃああああああ~~~」
ああ、うるせーし。
こういうキャピキャピしたタイプの女は苦手。
今度こそ、耳に指を突っ込んだ。
女ってのはいちいちめんどくせえな。
「翔はああいう大人しそうな子がタイプなのか~。朋ちんとは全然タイプ違うけどな」
「うるせー、黙れアホ」
べつにそんなんじゃねえし、ここで朋美の名前出すなっつーの。
三浦はただきゃっきゃはしゃいでいるが、遠峯は俺を観察しているように見えるから、下手なことも言えねえ。