3分……!?
カーテンを開けられたら困るし、あたしはとりあえず急いで着替えを済ませた。
スマホを確認すると、もう4時半を回っていた。
……ということは、6時間目が終わってから1時間近くが経過している。
青山くん、いつから待っていてくれたのかな……。
いくら風邪を移したとしても、あたしを家まで送り届ける義務なんてないのに。
そんなに、自分のせいにされるのが嫌なの……?
「……お、お待たせしました」
カーテンを開けると、青山くんは持て余すように保健室の備品を手に取って眺めていて。
「行くぞ」
ーーーガラガラ
あたしに目をやることもなく、保健室のドアを開けた。