そう言うと、青山くんは座ったまま、ぐっと身を乗り出した。
な、なに……?
思わぬ反応に、思わず身を固くする。
「そこはさ、自分の心配した方がいいんじゃないの?」
「……っ」
このふり、失敗だった?
で、ですよね………。
具合悪くて倒れたのあたしだし……。
ああ、あたしって、とんちんかんなことしか言えない。
ほんとダメだな……。
「俺はすっかりよくなったよ。アンタに移したんだから当然か」
「えっ……!」
ど、どうして青山くんまでそう思うの……?
「アンタの友達が俺んとこに来たんだよ。アンタが風邪ひいて、体育の授業でぶっ倒れたって」