するとそう言って、青山くんは更に白い歯をのぞかせた。
……面白い？あたしが……？
そう言えば、たしか昨日も新鮮、とか言われたっけ……。
昨日、険悪なムードのまま別れたとは思わせない青山くんの振る舞い。
次会ったら、文句でも言われると思っていただけに、いい意味で予想外でそれはいいんだけど……。
「……」
「……」
やっぱり、上手く切り返せないあたしは、そのままこの部屋に沈黙を生み出してしまう。
こんなとき、ちょっとでも会話を繋ぐことが出来たら。
その場を楽しくするような、気の利いた言葉ひとつ返せていたら……。
こんなんじゃ、相手だってもう冗談のひとつも言えないよね。
こんな自分が……イヤだ。
だから、笹本くんだって……。
