「は、はい……」
その正体に戸惑いながらも、そう返事をすると。
ゆっくりカーテンが開いて、見えた顔に驚いた。
「……ひっ!」
どうして青山くんが……!
そこにいたのは青山くんで、あたしは固まってしまう。
だって、昨日の今日で気まずすぎるし。
そもそも、なぜここに青山くんが……?
ベッドに体を横たえたまま完全に動けなくなっているあたしをよそに、青山くんは近くにあったパイプ椅子を引きずってくると、どかっと跨った。
「ひっ……って。地味に傷つくな、その反応……」
ムスッとした顔の青山くんは、イメージどおり。
でもこれは。
まだ夢の続きかもしれない。
布団の中から腕を出して、こっそりほっぺたをつねってみる。