「こ、これでいいかな……」
「……ありがとな」
やっぱりぶっきらぼうだけど、素直にお礼を言ってくれたことにも驚きながら。
「どういたしまして。妹さん、喜んでくれるといいけど……」
もし青山くんの妹が、めちゃくちゃ大人っぽい子だったら、もしかしたら趣味にあわないかもしれない。
大丈夫かなあ……なんて心配にもなる。
「喜ぶだろ。去年は駄菓子やって喜んでたから」
「だ、駄菓子!?」
そういう発想はなかった……!
逆に、そういう方が良かったのかな……。
変に気合入れ過ぎた?
去年駄菓子だったのに、グレードアップしすぎた気が……。
なんて思いながらエスカレーターを降りて外へ出ると。