どきどきしながら言って、ファンシー柄のボックスを手にする。
プレゼントを選ぶときって、自分がもらったらって想像して選ぶから。
青山くんの妹にも、喜んでもらえたらいいな。
「どう……かな……」
見繕った雑貨をその中にセットして差し出すと、青山くんはまた、あたしをジッと見ているから。
思わず胸がドクンっと鳴った。
切れ長の、涼しげな目元。
そんな目で見られると、見つめ返しにくいな……。
今まで、男の子と目を合わせる必要性もなかったら、こういう経験は薄いあたし。
どうしていいかわからない。
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