いつも自分が立ち寄るコーナーとは違うからこそ、新鮮で楽しい。



「昔は、こういう雑貨に憧れてたっけ……」



使うにはもったいないけど、ちょっとオシャレな小瓶に入ったノリとか可愛い消しゴムとか。キラキラチャームのついた鉛筆とか。

持っているだけでウキウキしてた。



「あっ、これもカワイイ……!」



懐かしいなぁ。


まるで、隣にいるのが杏ちゃんかのように、楽しみながらあれこれ雑貨を物色していると。


ふいに視線を感じて、横に首を振れば。



「…………」



青山くんは、そんなあたしをジッと見つめていた。


ニコリともせず、ジッと……。