その時隣から声が聞こえてきた。


「おぃあぃつら可愛くね?」
「ほんとだ おまえ声掛けてこいょ」

顔をあげ、声をするほうをみると同じ学校の制服をきたいかにも遊んでそうな男子が二人たっていた。制服の着方から見てきっと上の学年だろう。


「ねぇねぇ今から学校いくんだょねぇ?」
その内の一人が声をかけてくる。
「は?キモ 行くよのん」あたしはガンをとばしスタスタと歩いていく。
そいつらは呆気にとられた顔をしていた。

「マジきもいんだけど」
「沙羅恐いょッ!!もっと女の子らしくしなきゃ!」「だってキモぃもん」
あたしがそぅぃうとのんは呆れていた。

「沙羅モテるのにもったなぃよ〜」
「関係ないし」
「何で彼氏つくんないの?のん沙羅の恋ばな聞いたことなぃょ」
それもそのはず。
あたしには自分からは誰にも話したことのない過去があった。
小学校4年生の時、あたしはのんのいる小学校に転校した。
その前まではその学校と隣の学校にいた。
それはその時のお話。