「荻島さんが本当に自分自身を見つめ直している事も分かるし、森山さんの事を思い続けている事も全てお見通しよ。だから金色の光が出ているってワケ」

 金色の光で私の心の内を読んでいたのだ。
 私は思わず納得した。

「美月さんって超能力者なのかなー?」

 美月さん、思わずクスクス笑った。

「私はフツーの女のコよ」

「…」

(フツーの女のコが不思議な能力を使いこなすかー?)

 思わずこう思ってしまうけど、黙っておく。

「っで? アナタの正直な気持ちはどうなの?」

 心の中の思いを質問されて私は此処で感情が込み上げて来た。

「美月さんの言う通りだよ。私は今でも、拓也の事がね」

「愛する気持ちは変わらないってワケね?」

「まあ、そんなところ」

「正直な気持ちねー」