ご主人が付け加える。

「モテモテみたいだしねー」

 お2人の話しを聞いて私は蒼が二股以上をかけている事を感じた。
 単に異性との交友関係が広いだけかもしれないけど、どうも浮気パワーをフル回転させているような気がしてならないのだ。

 実際、どうなのじゃー?

 この時、私の脳裏に雅美の顔が思い浮かんだので次の日に会って確認してみた。
 最初は仕事や店の様子とかを話したりした。

「忙しかった?」

 雅美の質問に私はため息混じりで答える。

「忙しかったァ! 営業が終わってからやっと、食事が取れたんだから、もうバタバタ!」

「えー、ずーっと動きっぱなしぃー?」

「そうだねー」

「よく、体が持ったよね! キツくなかった?」

「クタクタだよぉ」

「あの店って結構、繁盛しているからねェ」

「雅美は今でも通っているの?」