「何だよ、お前ら」

　女２人から攻められて、拓也は困り顔した。

　私と蒼のアピールとお願いバトルは続いた。
　今夜こそ決着を付けなければならないと互いに意気がってしまうのだ。

「帰るよ美香！」

　埒が開かないと感じた雅美は私を強引に連れて帰ろうとした。

「待てよ美香！」と拓也が声をかけた。

　女２人が互いに罵り合い、問題の２人から攻められる事に拓也は我慢出来なくなった。
　ここで男として、凜とした誠意有る態度を見せる事にした。

「お前らがそんなに、俺と言うんだったら返事してやるよ」

　腕を組み、あさっての方向を向いた拓也。

　しばし…


　沈黙…

「っで？　森山さんの返事は？」と雅美。
「ハッキリ言おう。美香に対する俺の結論は…ごめんなさい…だよ」
「え？　なーにそれ？」

　何だか納得しないセリフを聞かされちゃった。