私は、吹奏楽部に、所属してます。
今は、放課後、親友のMちゃんと音楽室へ向かう。
この頃の私は、ボカロ曲にハマっていて、Mちゃんも同じように、ボカロ曲を聞いていて、よくその話で盛り上がっていた。
音楽室に着くと、あの人がいた。
速い。
そう、私の初恋の、相手である。
背が高く、トロンボーンをやっている人で、私は打楽器を親友とやっているのだけれど、その打楽器の先輩が、あの人のお姉さんである。
あの人だと分かりずらいから取り敢えず、Aさんとしとこう。
私は、人見知りな上にコミ障で、話しかけるのも、話しかけられるのもダメ。
とくに、男子は苦手意識が強かった。
それはまた、違う話になるけれど。
Aさんは、一時期、親友のMちゃんと付き合っていたことがある。
負い目はまったくなかった。
Mちゃんも、私の応援をしてくれていたから。
でも、それでも、まだ、告白とかは、私にはできそうになかった。