強い奴だ、と周りの人に思われたかも
しれない。



だけどこう言わないと
愛美の冷たい視線は
強くなる一方…。



…この時私は知らない。



もう、遅いのだ、ということを───



(ごめん。
愛美の応援するって
美海のことだから
言ったんだよな?)



翼がしゅんとしてノートを
近づけてくる。



ようやく気付いたって事か…。



(あたりまえじゃない!)



(誠にすみません!
今度奢りますのでお許しを…。)



(馬鹿! そんなことしたら
ますます目つけられる…。)



何でこんなに翼って
馬鹿なの?



簡単なことじゃん…。