キーンコーンカーンコーン


やっと終わったー!


「じゃあ、学級委員の中川と吉岡。今から第一会議室行けよ〜。解散。」


「…え?!」


今吉岡って言われた?


「陽菜子!おつかれ〜」


後ろから肩を叩かれ後ろを振り向くと、私の友達の深田都子(ふかだみやこ)かいた。


「ねえ、私って学級委員?」


「そーだよ。今日決まったじゃん!あ、そっか。あんた寝てたんだったね」


「確かに寝てたけど、なんで私?」


「寝てたから先生が決めたんだよ。あんたと中川に。」


「なにそれ…」


寝てるやつを学級委員にするなんておかしいよ…


「…え、中川って誰?」


なんとなく聞いたことはある。


よくある名前だからかな?


「中川 陽斗。ほら、あそこで騒いでる人」


目線を廊下に移すと、そこには男女5人くらいのグループがいて、笑い声がうるさかった。


「どれ?」


「あ、今肩組まれた人」


「あー、あの人か。授業中いつも寝てるよね」


「あんたもね」


なんか、かっこいいかも。


背も高いし、顔もかっこいい。


あんなかっこいい人、この教室にいたんだ。