「〝白龍〟だよ。あんたの男んとこのチーム!」

「えっ……」

決着って…。

「知ってんだろ?再来週の日曜のこと」

何も聞かされていない。

心配させないように言わなかっただけかもしれないけど。

「四宮くんのチームって…もしかして…」

「〝KING〟」

そう言ってニヤリと笑った。

KINGって聞いたことある。

八雲さんたちとカラオケに行ったとき、帰りに八雲さんが絡まれた人達だ。

その人たちに捕まると100パー半殺しにされるっていう噂がある…。

ゾクッと背中が寒くなる。

まさか四宮くんがそのチームのメンバーだったなんて!

「その顔じゃちょっとは俺らの事知ってんだよね?」

頷くのが精いっぱいだった。

「女には何もしねーから安心しな。でも俺らはあいつら〝白龍〟が前から気に食わねーんだよ。族のくせに優等生ぶって走ってるとこがな。目障りなんだよ」