…………………え?

「は、春人」

「なに?」


春人を呼ぶと、春人は機嫌悪そうに返事する。
ぶっきらぼうな返事に、本当は一緒に帰らないで欲しいとも言えなくなった。

「あ、えっと。昼ご飯今日食堂ね」

「おう」


そう言って離れた私達を、詩織ちゃんは嬉しそうに見つめた。

なんでこうなるんだろう。
なんで機嫌悪いんだろう。

私の方が怒りたいのに。

春人の気持ちが分からず、モヤモヤばかりする。

泣きそうになるのを必死にこらえ、私は自分の席に着いた。