という自己暗示をかけながらも、やっぱりこういう態度を取られるとめちゃくちゃ不安になる。

春人自身たぶん束縛とか嫌なんだろうな。
だから私にもこういう態度なのかもしれないし。


…でも、告白されると分かっていて快く行かせるって。

私に興味ないとしか思えない。

なんてことをぐるぐると考えていると「…ありさ?もう行くぞ」と頭上から声が聞こえた。

「あ、ごめん」
気付いたら下駄箱の前でボーッとしてしまっていたらしい。

頭の中のモヤモヤは残りつつも、前を歩く春人の後をついていった。