「──か?━━━やか?
おーい、さやかー!」


「あっ!ごめん。ボーッとしてた...」


「はぁ...もう、大丈夫かー?
かなたくんからLINE...来てたんでしょ?」


「...うん。
いきなり追加されても困るよね。一時的な感情だけでブロックしてごめんね。無理かもしれんけどまた仲良くなりたい。って。」


「うーん笑
で、なんて返信したの?」


「わかった。無理じゃないと思う。って言った。」


「え、なにそれ笑
簡素すぎて逆に笑えるわ笑」


「しょうがないでしょ!今まで嫌でも席が近くて、あからさまに嫌いですって態度出まくってた人から、いきなりLINEくるんだもん...」



私とかなたが別れた後かなたは同じ中学だった1個上の先輩と付き合い始めた。


その先輩は学校中の噂じゃ、人の彼氏を奪うのが趣味らしく...私とかなたが付き合ってた時も、ほぼ毎日かなたに会いに来て、いつも私がいる目の前で楽しそうに話しかけていた。

その時からなんとなくこの先輩ヤダな...とは思ってた。

だけど、これは嫉妬で、こんな思いかなたには知られたくなくて興味無いふりしてた。





だけど、その判断は間違ってた。



数日して、かなたからのLINEが急につめたくなった。


「久しぶりに一緒に帰らない?」

私は、変な意地なんてはらないで先輩のこと
ちゃんと話そう…そう思ってた


だけど帰る約束をしたその日、かなたは何も言わず先に帰っていった。



その後メールを送ってみたけど、既読無視されるだけで返信は来なかった。


少し経ってから電話がかかってきて、かなたに「別れよう。」そう言われた。


「別れたくない。まだ好きだよ...」



だけど私の声は届かなかった...


2日後...「部活で疲れてるのに、一緒に勉強してくれてありがとう!」の文と、かなたの寝顔が先輩のTwitterにアップされていた。