「まーいっ!おはよう!」
小学校からの友達の前田梨花。
良き理解者である。
「梨花おはよ〜」
朝からいつもより更にブスと言われて
何気なく私は傷ついているらしい。
「もう、朝からラブラブ通学?あんたたちも毎日毎日飽きずに‥」
「ら、ラブラブ通学なんかじゃないから‥!!」
そう。これはラブラブ通学ではない。
家が近くて、一緒に来てるだけ。
「ねえ舞。そんなこと言って〜恵斗くんに彼女でもできたらどうするのよ〜」
恵斗に彼女ができたら‥
さすがに一緒になんていられない。
そんなの嫌だ‥でもそんなこと言える立場じゃない。
近くにいても、恵斗の気持ちはわからない。
なんだかとっても遠い存在みたい。