黒い服を着た大きな男がこちらを見る。



特徴的な茶色の瞳。


きれいに整った顔。


・・・・テレビにでている格好いい人より、ぜんぜんかっこよかった。




「・・・・・・・ぁ・・ぁ。」



声が上手く出ない


息ができない



・・・・目の前にせまった恐怖に何も出来なかった。



その人は、ゆっくりと


母をあやめた包丁を握り


近づく。