「きゃァ!?」


憂由が突然海に落ちた


「憂由ちゃん!?」


父は当然、飛び込んだ



俺たちが来た方とは逆の


沖がわに落ちた憂由


「たす・・・!くるしィッ!」



「憂由!ゆうゆ!!父さん!!!」



波が激しい


・・・憂由はどんどん沖へ流されていく。



「憂由!!!父さん!!!!ッ・・・・だれかッ・・・」



泣き叫んでも


浜からは見えないのか聞こえないのか



俺の声は誰にも届かない―・・・