―俺は、家へと忍び込みカバンに隠し入れていた包丁を取り出す。


証拠を残さずに


消える―・・・



目標だった。



俺の父が憂由のコトを救ったのは、海でだった。


俺が、憂由のコトが好きで海に誘った。


父はめちゃくちゃ喜んで、「かっこいいとこ、見せろ!」


そう言ってた



「―憂由!」



俺は叫んだ。



小学生のわりに、身体も大きい。


憂由は小柄だった。