ガララッとドアが開いた。


「―れ、美桃?」



ドクンと、全身の血が波打つ。



・・・・・静まれ・・・・


「・・・夜斗じゃん、どしたの?」



作り笑顔を精一杯につくって、聞いた。




「いや、侑子に“美桃遅いから、迎えに行って”って・・・」



「あ、じゃあこれ持って!」



2本のシロップを夜斗に持たせる。



「お、おう」


「ほら、いくよ!」