「美神美桃です。これからよろしくお願いします。」


入ったクラスは、2-A。


後ろの黒板には、ひどい落書きがある。


・・・田舎の高校って、荒れてるンだ・・・。



第一印象は、悪かった。


授業中に音楽を聞き出すバカ。



携帯で会話をしだすあほなカップル。



・・・友達が、できるかも不安だった。


「ね、美桃ちゃん!あたし、古川 侑子っていうんだ!よろしくね」


前の席の子が突然ふりむき、話しかけてきた。


ビックリして、言葉がでなかった。



「・・・美桃ちゃん?」



「え、あ、よろし、く!」


「美桃って、よんでいい?あたしは、侑子でokだから★」



笑顔がかわいい、色の黒い子だった。