「あってるよ!」

「…はぁ~よかった!間違ってたらどうしようとか焦ったし!」

「あはっ確かに~」

今はまだなんとか普通に話せてるけど、

実際、すごく…緊張している。

行く前からこんなで、あたしの心はもつんだろうか。


「…紗菜、すっごく緊張してるでしょ」

駅に向かう途中、夏海がぼそっと呟いた。

――当たってる…

「でも、あたしがいるから、大丈夫だよ」

こっちを向いてにこっと笑った。

その言葉に、すごく安心した。

「ありがとう」

手を握ってくれたのが、心強かった。