少しの間が入った。
「…え?っと…」
あたしは思わず言葉に詰まる。
な‥なんでいきなりそんなことを?
あたし、なにかしたかな。
そんな、追い詰めたような切ない声で。
「ど‥うしたの?急に‥」
なんとかそう問うと、尚之は我に返ったような声を出した。
『え?…あっ!わりい急に変なこと聞いて!今の、忘れてっ』
「う…うん」
―ねえ、今、あなたは何を思ってそう聞いたの?
あたし、分からないよ。電話越しじゃ…分からないよ。
分かるのは、あなたが悲しそうな声をしていること。
もし笑ってたなら、無理して笑ってること。
何か‥あったの?それとも、ただなんとなく聞いただけ?
「言いたいことがあるなら、あたしに言ってよ‥」
自然と、口に出していた。でも尚之は、
『…ありがとな。だけど、ごめん。言えねぇ。‥今日は、もう切ろう。じゃあな…』
そう言って、あたしの返事を聞かずに切った。
足は止まり、あたしの体中にツー、ツーという音が響いていた。
「…え?っと…」
あたしは思わず言葉に詰まる。
な‥なんでいきなりそんなことを?
あたし、なにかしたかな。
そんな、追い詰めたような切ない声で。
「ど‥うしたの?急に‥」
なんとかそう問うと、尚之は我に返ったような声を出した。
『え?…あっ!わりい急に変なこと聞いて!今の、忘れてっ』
「う…うん」
―ねえ、今、あなたは何を思ってそう聞いたの?
あたし、分からないよ。電話越しじゃ…分からないよ。
分かるのは、あなたが悲しそうな声をしていること。
もし笑ってたなら、無理して笑ってること。
何か‥あったの?それとも、ただなんとなく聞いただけ?
「言いたいことがあるなら、あたしに言ってよ‥」
自然と、口に出していた。でも尚之は、
『…ありがとな。だけど、ごめん。言えねぇ。‥今日は、もう切ろう。じゃあな…』
そう言って、あたしの返事を聞かずに切った。
足は止まり、あたしの体中にツー、ツーという音が響いていた。