「あ!うちも手伝います!」



美結もそう言う。



あっけにとられて目を見開いていると、次から次に手が上がる。



「俺も!」



「私も!」




何で?



こんな暑い中、草むしりなんて普通嫌に決まってる。



私1人いなかったって何か変わるわけがない。



なのにどうしてそんなに…




みんなを代表するかのように、理玖が頭を下げた。



「由姫にも来て欲しいんです。
お願いします!」



「はあ?あんた達、知らんと!?
この子の親は!」



嘘…



言わないで



怯えた視線を向けると、おばさんは長いため息をついた。



「勝手にせんね。
ただし、綺麗にせんと許さんけんね」



「ありがとうございます!」