そんな時だった。



チャイムが鳴った。



おばさんに怒られる前に、さっと玄関に向かい、ドアを開けた。



そこには、なんとクラスメートが数人立っていた。



みんなを率いて一番前にいた理玖がニカっと歯を見せて笑って言った。




「花火するんだけど、来ねえ?」



この時間に?と思って空を見ると、もう日は傾き、暗闇が周りを包み始めていた。



いつのまにかもう夕方になっていた。



でも、無理だ。



おばさんが許してくれるわけない。