急にこっちを振りむいた美結が少し驚いた顔をして目を細めた。


そしてこっちに近づいてきて心配そうに私に顔を近づけた。



「もう大丈夫?」



私は首を縦に振って大丈夫であることをアピールした。



陸玖も美結の隣に来て安心したように笑った。




「荷物持って来たから帰ろうぜ」




頷いて、ベッドから降りようとするとすぐに陸玖が手を貸してくれる。




先生が近づいてきて、私の顔色を見る。



「歩いて帰れるの?」



私が返事をする前に美結が私の前に立った。



「うちがおるけん大丈夫ですよ!」




「ばーか、お前がいても役に立たねえよ」



「うるさい、陸玖よりは役に立つし」



「はいはい、じゃあ頼んだわよ?」



「はーい!」



先生の呆れたような顔に思わず苦笑いしてしまう。