え、どうやって。



携帯もないのに。



そんな思いが私の表情で伝わったのか、理玖は少し考えを巡らせるように腕を組んだ。



「あーほら、あれだよ。
テレパシー」



さらっとそういう理玖を見て、思わず笑顔を浮かべてしまう。



「じゃあ呼んでくるから!
テレパシー使えよ!」



そう言って、保健室を出て行った。