早速、練習は始まって、予想通りひたすら行進させられる。



手と足がバラバラだの
スピードが速いだの



何かと難癖をつけられて、何度も何度もやらされる。



そりゃあ、こんなに何回もやらされれば、周りに合わせる気だってなくなるよ。



テントの中からこっちにマイクを使って指示する先生たちをみんなが恨めしそうに見る。



太陽は願ってもいないのに、カンカンと眩しく光っている。



汗は滝のように流れてくる。



「じゃあもう一回!ピーッピ!」



笛の合図で周りが足を振り上げる。



いかんいかん。
ぼーっとしてた。



慌てて同じように踏み出そうとする。



一瞬地面と空がひっくり返ったような気がした。



あー、駄目だ。



次の休み時間、保健室に行こう。



このまま続けてたら、きっと倒れちゃってみんなに迷惑かける。