【これ私が書いたポエムなの。
見られるの恥ずかしいから】



慌てて、紙の上にとってつけたような理由を並べる。



美結の顔を見たら、眉間にしわを寄せている。



やっぱり、こんな理由じゃ納得するわけないか。



「なーんだ!由姫って意外と詩人なんやね!それは見られたくないわ!
ごめんね!」



あっけらかんとそう話す美結に拍子抜けしてしまう。



そして、そんな素直な美結を心の底から愛しく思う。