思えば美結はずっと私たち2人と一緒にいてくれた。


だから私たちの確執も、それぞれの苦しみも全部知っているのは美結1人だけだ。


だからこそ、美結が本音と称して語ってくれたその言葉は私の胸に強く刺さった。


「ごめん、うち悩ませることしかしとらんね。
気にせんでっていうのも無理な話やろうけど、本当に気にせんどって。
ホントごめんね」


何も言えずにいた私に申し訳なさそうにそう言って、美結はベッドから立ち上がった。


「もう寝るね。由姫も今日はいろいろあったんやけんなるべく早く眠りなよ」


「うん」


ドアに手をかけながら私にそう忠告して美結は出て行った。


足音が離れていったのを確認してからどっとベッドに倒れこみ目を閉じた。


本当に今日は午後から大忙しすぎて、眠気がとまらない。


とにかく眠ろう。


考えるのは明日でいい。