しかし、それで全てがうまくいくはずもなかった。



今度は下宿内で泣きたくなるくらいのしつこいアプローチを受けるようになった。



「じゃあ…透。そういう風に言ってるの聞かれたらここに住めなくなるんだよ?」



何度も繰り返した言葉を、懲りずに透に言って聞かせても、



「だーいじょうぶだって!俺要領いいからさ。だから心配なく俺と付き合えるよ?」



「いや、望んでないから」