お礼をしたいとしつこく食い下がられたが、なんとか断ることができて私は颯爽とその場を後にした。



私の中ではお礼なんかされたらそれこそ犯罪のような気がする。



少し遠回りをしたものの、まだまだ空は明るかった。



大通りに戻り、帰り道をゆっくりと歩いていく。