4時間目が終わって、昼食時間となった。



前の学校は食堂まで行って食べる形式だったけど、この学校はわざわざ給食室に当番の人が自分のクラスの分を取りに行ってクラスで用意するらしい。



私はしばらく当番はしなくていいと言われたため、とりあえず手を洗いに行こうと思って、席を立った。



すると、隣から呼び止められた。



穂積さんだ。



「由姫ちゃん、一緒に食べよう」



そう誘ってきた穂積さんの声は震えているように聞こえた。



正直ため息をつきたい気分になった。



「え？みんなで食べるんじゃないの？」



少し言い方に棘があったかもしれないけど、思わずそう言ってしまった。



「あ、そうだけど…。あ、じゃ、じゃあ一緒に手洗いに行こうよ」



意味がわからない。



それでも無理やり笑顔を作って頷いた。